「ジムに行く気力すらない…」メンタルのどん底から心身をほぐすためのおすすめセルフケア法3選

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おすすめセルフケア法3選

「本には『筋トレしろ!』と書いてあるけれど、ベッドから起き上がる気力すら湧かない…」

と、毎日鉛のように重い体と心を引きずりながら、見えないトンネルの中で苦しんでいませんか?

筋トレする女性
体を動かした方がメンタルに良いと頭では分かっているけど、どうしても一歩を踏み出せない…。

その気持ち、痛いほどよく分かります。

じつは、今でこそ筋肉料理研究家を名乗り日々ボディメイクに励むボクですが、深刻なうつにより二度の精神病院入院を経験しました。

結論から言えば、心が疲れ切っているときに無理してジムに行こうとしたり、ハードな筋トレをしようとしたりするのは絶対にやめてください。

この記事では、さまざまなエビデンスをもとに、心身がデリケートな時期に激しい運動が逆効果になってしまう理由を解説。

さらに、気力ゼロから始められる、科学的根拠に基づいた『穏やかに心身をリセットするためのセルフケア法3選』を合わせてご紹介します。

少しだけ心を軽くするためのヒントが見つかるはずなので、ぜひ最後までご覧ください。

「メンタルの不調には筋トレが良い」の落とし穴!ハードな運動が逆効果になる理由

世間ではよく「メンタルが落ち込んでいるときは、筋トレをして汗を流せば治る!」という体育会系のアドバイスを耳にします。

しかし、これはエネルギーが余っている健康な人にしか通用しない暴論です。

激しい運動は「ストレスホルモン」を過剰分泌させる

激しいトレーニングをする男性

心が落ち込んでいるときの体は、自律神経のバランスが大きく崩れ、常に交感神経が張り詰めている緊張状態。

この状態で、重いウェイトを持ち上げるような強度の高い無酸素運動(筋トレ)を行うと、かえってメンタルを悪化させるリスクがあります。

実際にノースカロライナ大学が発表した論文では、最大酸素摂取量の60%を超えるような中〜高強度の運動は、脳のストレス応答システムを強く刺激し、「コルチゾール」というストレスホルモンを急激に分泌させることが明らかになりました(※1)。

確かに、心身ともに健康な状態であれば、適度なストレスは筋肉の成長につながります。

しかし、心身が消耗しているときにコルチゾールが過剰に分泌されると、動悸や不眠・疲労感をさらに悪化させる引き金になってしまうんです。

心身がデリケートな時期のリカバリーに必要なのは「副交感神経」の活性化

部屋でリラックスする女性

では、張り詰めた心身をほぐすためには何が必要なのでしょうか。

じつは、精神医学誌『Biological Psychiatry』に掲載された論文において、心が落ち込んでいるときは健康な状態のときに比べ、リラックスを司る「副交感神経(迷走神経)」の機能が著しく低下しており、交感神経が過剰に優位になりやすいということが報告されています(※2)。

つまり、心身がデリケートな時期のリカバリーに必要なのは筋トレで交感神経をさらに刺激することではなく、副交感神経を優位にして心身の過緊張を解くこと

だからこそ、激しい運動ではなく、呼吸を整えるような穏やかなアプローチが必要になってくるんです。

「自我消耗」により、着替えて外出すること自体ハードルが高い

うつで動けなくなっている男性
ダンベルでトレーニングする男性
このままではダメだということは分かっている。でも動けない…

という事実は、ただでさえ低下している自己肯定感をさらに削り取ってしまいます。

そもそも、心が落ち込んでいるときにジムへ行くことは余りにハードルが高く、脳のメカニズムから見てもほぼ不可能な行動なのです。

心理学では、人間の意志力(ウィルパワー)は使うたびに減っていく有限のエネルギーであり、これが枯渇した状態を「自我消耗(Ego Depletion)」と呼びます(※3)。

エネルギーが枯渇しているときは、この意志力のタンクが空っぽになっているようなもの。

そのため、「ウェアに着替える」「靴を履く」「ジムまで歩く」といった健康時には何でもない一つひとつの行動が、脳にとってはかなりの重労働となります。

つまり、心身をリセットするための第一歩は「とにかく徹底的に行動のハードルを下げること」が絶対条件になるんです。

がんばらなくていい。科学的に証明された「おすすめセルフケア法3選」

筋トレする女性
ハードな運動がダメなら、一体何をすれば良いの?

休養を最優先すべきとは言っても、1日何もせずに過ごしているのは、それはそれで心苦しく感じてしまうものです。

そこで、「今日は少しだけ自分をいたわってあげようかな」と思えた時に取り入れられるアプローチ方法を、3つご紹介します。

1.心を穏やかに整える「1日5分の深呼吸・マインドフルネス」

マインドフルネスをする女性

まず最初におすすめしたいのが、ベッドに寝転がったままでもできる「深呼吸」と「マインドフルネス」。

医学誌『Frontiers in Psychology』に掲載された論文によれば、意識的にゆっくりとした深い呼吸を行うことで、コルチゾールレベルが有意に低下し、ポジティブな感情が向上することが確認されています(※4)。

また、独立行政法人経済産業研究所が行った研究では、「感情を受け入れるだけのマインドフルネス・エクササイズ」を1日わずか5分間オンラインで行うだけでも、一時的なストレスや気分の落ち込みを穏やかに和らげることが示されました(※5)。

マインドフルネスはYouTubeなどでも多くの動画がアップロードされているので、お好みのものを探してみるのもおすすめ。

「今日も何もできなかった…」と自分を責めるのではなく、布団の中で目を閉じ、自分の呼吸に意識を向ける。

これだけでも、脳科学的には立派な「高ぶった緊張をほどき、穏やかさを取り戻すための立派な第一歩」になるんです。

2.脳の自我消耗を防ぐ「行動の超・細分化(スモールステップ)」

小さな成功を喜ぶ男性

2つ目にご紹介するのは、認知行動療法のアプローチを応用した「行動の細分化」。

じつは、2021年に京都大学が発表したスマートフォン向け認知行動療法の臨床試験において、心の健康を維持し、前向きな気分をサポートするアプローチとして注目されたスキルの一つが「行動活性化」でした(※6)。

この行動活性化とは、「喜びや達成感を感じられる活動を少しずつ増やしていく」という心理療法ですが、その核となるのが『行動の細分化』です。

先述した「自我消耗」を防ぐためには目標を極限まで細かく分け、脳が感じる心理的な抵抗をゼロにする必要があります。

例えば、「運動する」という大きな目標を立てるのではなく、以下のように行動を分解してみましょう。

「布団の上で伸びをする」→「足首を回す」→「首を左右に倒す」

これなら、着替える必要も出かける必要ありません。

じつは人間の脳には、ほんの少しでも体を動かし始めると後からやる気がついてくる「作業興奮」というメカニズムが備わっています。

そして、この本当に小さな「行動できた」という成功体験の積み重ねが、枯渇したエネルギーを回復させてくれるんです。

3.副交感神経を刺激する「ヨガ」

オンラインヨガをする女性

深呼吸やベッド上でのストレッチに慣れてきて、「もう少しだけ体を動かしたいな」と思ったときに最適なのが、副交感神経を直接刺激する「ヨガ」。

英国の権威ある医学誌『The BMJ』に掲載された論文においても、呼吸や心身の調和を重視するヨガは、一時的に落ち込んだ気持ちを晴らし、すこやかなメンタルのベースを維持する上で、非常に有用なアプローチであるとされています(※7)。

しかし、気力が低下している時期にヨガスタジオに通うとなると、再び「着替え・移動・人目」という自我消耗の壁が立ち塞がります。

そんなときに、無理のないリフレッシュ習慣としておすすめなのが、自宅にいながらレッスンを受けられるオンラインヨガ・フィットネスの『SOELU(ソエル)』。

SOELUには、自分のカメラをオフにして誰からも見られずに参加できる「ギャラリー枠」があるため、パジャマやすっぴん、ボサボサ髪のままでも気兼ねなく参加できます。

また、自律神経を整えるリラックス系のプログラムも豊富で、現在30日間100円(税込)でお試しレッスンを受けることが可能。

「人目を気にせず、家の中でゆっくりと身体のこわばりをほぐしたい」という日の選択肢として、金銭的・心理的なハードルが低いのも、毎日のコンディショニングに大きく役立つはずです。

100円でSOELのお試しレッスンを始めてみる

まとめ:焦らなくても大丈夫。1日5分の「できた!」を積み重ねよう

すっきりとした表情の女性

心のエネルギーのリカバリーは、「一直線の右肩上がり」ではありません。

良くなったと思ったらまた落ち込んで、「3歩進んで2歩下がる」といったような日々の繰り返し。

だからこそ、「いつでも、ハードルゼロでできる回復手段」を手元に持っておくことは、最高のお守りになるはずです。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。

  • 心身が疲れ切っているときの激しい筋トレは、ストレスホルモンを過剰分泌させる。
  • デリケートな時期のリカバリーに必要なのは交感神経の刺激ではなく、副交感神経の活性化である。
  • 1日5分の深呼吸・マインドフルネスで余計な緊張を解き、穏やかに脳を休める。
  • 研究でも実証された「行動活性化(細分化)」で自我消耗を防ぐ。
  • 少しやる気が出てきたらオンラインでヨガをやってみる。

「今日はストレッチの動画を開けた」「布団の上で5分だけ深呼吸できた」

落ち込んでいるときの自分と、健康なときの自分と比べる必要はありません。

今のあなたにとって、小さくても何か行動できたなら、それはとてつもなく素晴らしい一歩です。

焦らずに自分のペースで、心と体をほぐすための習慣を始めてみてください。

参考文献・引用論文

1.Hill EE, et al. (2008). "Exercise and circulating cortisol levels: the intensity threshold effect". Journal of Endocrinological Investigation.

2.Kemp AH, et al. (2010). "Impact of Depression and Antidepressant Treatment on Heart Rate Variability: A Review and Meta-Analysis". Biological Psychiatry.

3.Baumeister RF. (2002). "Ego Depletion and Self-Control Failure: An Energy Model of the Self's Executive Function". Self and Identity.

4.Ma X, et al. (2017). "The Effect of Diaphragmatic Breathing on Attention, Negative Affect and Stress in Healthy Adults". Frontiers in Psychology.

5.野口玲美, 他 (2016). "オンラインによる5分間認知行動療法と感情を受け入れるだけのマインドフルネス・エクササイズはうつ症状を軽減するか?". 独立行政法人経済産業研究所.

6.Furukawa TA, et al. (2021). "Smartphone Cognitive Behavioral Therapy as an Adjunct to Pharmacotherapy for Refractory Depression". 京都大学 国際共同研究グループ.

7.Noetel M, et al. (2024). "Effect of exercise for depression: systematic review and network meta-analysis of randomised controlled trials". The BMJ.

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